BLOG ブログ

RESERVE

ご予約・お問い合わせ

新じゃがいもにどんぴしゃりと合う! ホクホク、クリーミィな小鉢

新じゃがいもにどんぴしゃりと合う! ホクホク、クリーミィな小鉢

新ジャガイモを店頭で見かけるようになりました。収穫してからしばらく貯蔵して熟成させるジャガイモと違って収穫後すぐに出荷させる新ジャガイモはちょっと小ぶりでみずみずしいのが特徴です。

じゃがいもってどんな野菜?

アンデス生まれ

じゃがいもはアンデス山脈の高地で栽培されていました。インカ帝国の時代です。アンデスのどこかに黄金で作られた都市があるという“黄金伝説”を見つけようとスペイン人がアンデス山脈をさまよい、インカ帝国で栽培されていたじゃがいもに出会って飢えをしのぎ、スペインに持ち帰ったと言われています。そしてスペインからスペイン領オランダへ、オランダから日本へと伝わりました(「食の世界地図」文春文庫)。
じゃがいもは寒い土地、痩せている土地でも栽培が可能なのでヨーロッパで慢性飢餓状態にあった農民を救った食べ物だそうですが、ヨーロッパに渡ってからしばらくはあまりにも見栄えが悪いので誰にも見向きされなかったとか。私達が知っているじゃがいもは品種改良を重ねたものですけど、当時はもっともっと小さくて硬くてゴツゴツしていてとても食べ物には見えなかったようです。それでもジャガイモが持つ豊富なデンプンが着目されて(どうやったら食べられるのか)と試行錯誤が続き、ドイツやアイルランドといった寒冷地で主食の地位を得ていって食卓には欠かせない存在にまでなりました。フランスでは“ポム・ド・テール”(大地のりんご)という名前で親しまれています

ビタミンCが豊富

じゃがいもと言うとデンプンのイメージがあって(炭水化物は避けたい!)と思われる方が多いと思うでしょうが、じゃがいもに意外に豊富なのがビタミンCです。熱に弱いビタミンCですが、ジャガイモの場合はデンプンに守られているので加熱しても壊れやすい特徴があります。
ビタミンCが欠乏すると色素沈着が起きやすくなるのでメラニンが増えて皮膚や爪の一部が黒ずんでしまいます。また、ビタミンCはコラーゲンの生成を助けてくれるので、美肌作りには欠かせません。

ソラニン (毒素)にご注意を

お値段も手頃でお腹もいっぱいになって美味しいじゃがいもには1つ気をつけることがあります。それはジャガイモの芽(芽とその芽の根元)や皮(特に緑色になった部分)にはソラニンやチャコニン(カコニンとも呼ばれている)という毒素が多く含まれていることです。
じゃがいもは地下の茎が肥大した「塊茎」で繁殖するために栄養を蓄えていますが、外敵に食べられないように有害な物質も含むようになったのではないかとの説があります。ソラニンやチャコニンを摂取すると食中毒になり、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が報告されています。食中毒を防ぐには芽が出ていたり皮が緑色になったところがあるじゃがいもは買わないようにして買ったらなるべく早く食べることが推奨されています(農林水産省HP参考)。

新じゃがいものクリームチーズ和え

乳製品との相性バツグン

じゃがバターに代表されるようにじゃがいもは乳製品との相性が抜群です。じゃがいものホクホクとした食感に乳製品の風味とオイルによる滑らかさがベストマッチするのでしょう。新ジャガイモは通常のジャガイモよりも水分が多いのでホクホク感が少なくなり、その分、フレッシュな食感が楽しめます。そんな新ジャガイモに合うのは濃厚なチーズではなくてクリームチーズ、酸味が穏やかで滑らかなチーズです。
味と見た目にインパクトをつけるためにブラックオリーブをプラスしました。

新ジャガイモではなく通常のじゃがいもで作る場合でもクリームチーズが合いますし、チェダーチーズやゴーダチーズ、手軽に買えるプロセスチーズを合わせても美味しいです。

材料

新ジャガイモ 小4個 (約500g)
クリームチーズ 50g
ブラックオリーブ サラダクラブ1袋(スライスされたブラックオリーブ)
塩 小さじ1/3
こしょう 少々
牛乳 大さじ1+1/2

※ クリームチーズはペースト状のものでも個包装されているものでもOK。個包装されているものは2つ3つにちぎって混ぜてください。

作り方

1. ジャガイモは皮を剥き、一口大に切る。ブラックオリーブは2mm位の輪切りにする。
2. 鍋にジャガイモを入れ、ちょうどかぶる位の水を入れて加熱する。沸騰したら弱火にして合計12~13分程度茹でる。
3. 鍋のお湯をきって再び弱めの中火にかける。ヘラでジャガイモを転がしながら鍋をゆすってジャガイモの水分を飛ばし、粉がふいてきたらジャガイモをボウルに移す。
4. ジャガイモが熱いうちにクリームチーズを加え、塩、こしょう、牛乳を加えてゴムベラで混ぜる。

※ 新ジャガイモは皮が薄くて柔らかいので皮を剥かなくても食べられますが、農水省ではできるだけ皮をむくことを勧めています。目がなく、皮にも緑色になった部分がないじゃがいもでも微量なソラニンやチャコニンを含んでいるからだそうです。
※ じゃがいもが熱いうちにクリームチーズを入れるとクリームチーズが溶けてベチャベチャしますが、冷めるとスッキリと仕上がります。

島根県江津市のお料理教室から

ココットキッチンスタジオは料理、パン、お菓子が学べる料理教室です。
作り慣れた定番のごはんをもっと美味しく作るために意外と忘れられている「基本」、新しい味の世界をのぞいてみる「好奇心」、日頃の疑問や悩みの答えを見つける「発見」の3つを大切にしています。
島根県のちょうど真ん中あたりに位置する江津市にある古民家のキッチンスタジオで一緒に「美味しい」を見つけませんか? 浜田市、大田市、邑南町からも食いしん坊の皆さんにお越し頂いています。

ぜひ一度、足を運んでみてください!

RESERVE ご予約・お問い合わせ

美味しいメニューをそろえてお待ちしています。
お気軽にお問い合わせください。