体験会に限ったことではありませんが、料理教室に行こうかな？と思う時に気になるのが（初めて会う人と一緒にうまくやれるかな？）ということです。殆どの料理教室では1つの調理台に4名ずつで、講師のデモンストレーションを見た後に「では、始めてください」の声で調理がスタート。さて、その時に誰が何をするのか・・が問題。お互いに様子を見ていて作業が始まらないこともあれば、遠慮するのは時間がもったいないからと行動を起こす人がいて自分はどうしよう？ともじもじすることもあれば、「じゃあ、こうしましょう」と指揮者をかってでる人もいます。

お互いへの気遣いが大きなウェイトを占めて料理どころではなくなってしまうこともあり（とにかく無事に終わって欲しい）が最優先になってしまうようなケースも・・。

これは、長年料理教室に通ってきた私の実体験です。

今回の体験会で心がけたことは参加者が（どうしよう？）と思わなくて済み、全員が平等に作業できるようにすることでした。 そこで「1人1分ずつ」交代で作れるメニューとしてイングリッシュ・スコーンを選び、全員が全てのステップを行えるように工夫しました。
薄力粉をふるう、バターを米粒大に切り刻む、牛乳を少しずつ加えながらスケッパーで切るように混ぜる・・などの作業をタイマーで1分を計りながら順番にやってもらいました。

参加者には普段から通ってきてくれる生徒さん達と初めてお会いする人がいましたが「ピピピ」とタイマーが鳴って次の人にバトンタッチしていくうちに自然とお喋りが増え、ぎこちなさがなくなってチーム力があがっていってキッチンスタジオ全体に楽しい雰囲気が広がるようでした。
調理器具を洗ったり調理台を拭いたりする仕事も自然に分担してくれるなど、皆さんとても協力的に動いてくれ、滅多に体験会などしない私は大いに助けられました。

オーブンの焼きムラが少々強烈でしたので、天板の奥に置いたスコーンがちょっと焦げてしまいました。
焼きあがった16個のスコーンをめぐって皆さんが自主的にジャンケンをして1個ずつ選んでいく姿を見て（この体験会は成功じゃない？）と自画自賛。

最後に全員で記念写真を撮りました。