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9月のパンクラスは小さな食パンを焼いています

9月のパンクラスは小さな食パンを焼いています

食パンは一番ポピュラーで日本人に馴染みがあるパンです。シンプルで四角い形なのでバター、ジャム、はちみつと色々な味をプラスすることができ、トーストにしてたっぷりとバターを塗って食べても美味しいし、サンドイッチにして楽しむこともできます。

ブレッドクラスでも人気があります。

食パン

「食べるパン」という名前

パンは種類や形によってクロワッサン、ブリオッシュ、バゲットなどの名前がついています。そして、日本では現地のネーミングをそのまま商品名にして売られていますが、食パンって不思議なネーミングですよね。

これは明治時代に日本に住む外国人向けにパンを作ることが必要になって主食用のパンとして売り出されたことに起因しています。食パンの元はイギリスで大きめの四角い型に入れて焼いたパンでイギリスではloaf of breadと呼ばれています。 loaf = 塊の意味で1枚切った時はslice of breadになります。

イギリスでは伝統的に山形食パンを焼いていたことから山形食パンを“イギリスパン”と呼ぶこともあります。しかし、私がイギリスに住んでいた時に多く見かけたのは真四角の食パンでした。
サンドイッチ用くらい薄くスライスされ、全粒粉入りの茶色い食パンが主流でイギリス人はこの薄い食パンをトースターでカリカリに焼いてバターとお好みのジャムをたっぷりつけて食べていました。

1斤とは

食パンの単位は1斤です。1斤って何でしょう?
1斤は中国から入ってきた重さを量る単位でさまざまな品物に使われていました。

通常は1斤=16両=160匁(もんめ)と定義され600グラムです。しかし、明治になって海外から多くの品が入ってくるようになりイギリスからの輸入品の重さはポンドで表示されていました。1ポンド(453.6グラム)に値が近い450グラムを1斤とすることになり、パン専用の1斤の単位として示すために英斤と呼ぶことになりました。

今の時代、1グラムや1キログラムという重さの単位は国際的に統一されていますが、当時は“斤”の重さは国によって異なり中国では約600グラムでした。

はっきりしない“斤”の重さはパン屋によってさらにバラつきを生んだので日本パン公正取引協議会が1斤=340g以上、と決めました。“以上”という言い方が気になりますが、パンは生地の配合によって焼き上がりの重さがまちまちなのでぴったりとグラム数を決めることができないため、最低の重さを定義しています。
ちなみに、重さが170グラム以上の場合は半斤、510グラム以上の場合は1.5斤です。

(参照元:日本パン構成取引協議会、Wikipedia、Macaroni)

食パンのアレンジメニュー

型の大きさいろいろ

お菓子の型は丸型15cm、丸型18cm、タルト型16cmのように型の大きさが決まっていることが多いのですが、食パン型の場合は1斤の大きさが340g以上、というアバウトな規定になっているため販売されている型の大きさは実に多彩です。

例えば、最もポピュラーな横に長い食パン型は1斤用、1.5斤用、2斤用、3斤用の大きさがあり、1斤用の横幅は製品によって180~200mmまで数種類あります。

通常の食パン型よりも細く長い“スリム食パン型”もあります。長さ、細さは各メーカー色々ですが、あまり細いと焼き上がりに折れてしまったり、側面がへこんだりするため長さの比率をよく計算してあります。

どの面も正方形の“キューブ型”は大きなサイコロみたいで可愛い食パンが焼けます。通常の食パン型よりも高さがあるため生地ごねが不十分だと角が丸くなってしまうことがあるところがタマにキズ。
キューブ型にもミニサイズがあります。コロンコロンとして愛嬌があり、パンだけではなくシュークリーム作りにも活躍します。

混ぜ込み具材いろいろ

食パンは粉の種類や混ぜ込む具材でメニューは無限大に広がります。
強力粉のみの弾力がある生地強力粉に中力粉を混ぜてやや軽さを出す生地強力粉に胚芽を混ぜると香ばしい風味になり、米粉を混ぜるともっちりとした生地になります。

混ぜ込む具材はレーズンが有名ですが、イチジクやアンズ、マンゴーなどのドライフルーツを入れると旨味がぐんと増します。チョコレート、チーズ、ジャムを混ぜ込むと華やかな食パンが焼き上がり、そのままで美味しく食べられます。

9月のブレッドクラスはスリム食パン型を使っています。
カラフルなかのこ豆がたっぷりと入った和テーストのパンで和三盆のほんのりとした甘さがやさしい味です。

食パンメニューは大人気なのでこれからも多彩な食パンをご紹介していきます。

島根県江津市のお料理教室から

ココットキッチンスタジオは料理、パン、お菓子が学べる料理教室です。
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