先週はみそを使ったクイック豆腐料理でしたが、今週は中国の代表的なスープ、酸辣湯の登場です。辛味を和らげる時にお酢をかけて食べることがありますが、酸辣湯は酸味が引き立て役ではなく辛味と堂々と渡り合い、美味しさをぐんとアップさせます。
ひとりひとりの好みに応じて辛さ、酸っぱさを調整できるので食べたい味に作れますよ。
中国 湖南料理
10月9日の麻婆豆腐のブログに中国四大料理のことを書きました。
中国四大料理は、北京料理、四川料理、上海料理、広東料理をいいます。
では、中国八大料理は四大料理に4つの料理を足すのかと思うとそうではなく、中国八大料理と重複しているのは四川料理と広東料理の2つだけ。
他の6つの料理は、
山東料理(さんとうりょうり)
江蘇料理(こうそりょうり)
浙江料理(せっこうりょうり)
安徽料理(あんきりょうり)
福建料理(ふっけんりょうり)
湖南料理(こなんりょうり)
です。
今回の主役、酸辣湯は湖南料理です。
湖南料理の大きな特徴といえばとても辛いこと。「中国で一番辛い」とも言われます。
辛い料理といえば四川料理が有名ですが、四川料理の辛さは山椒を効かせて舌が痺れるような麻辣(マーラー)であるのに対して湖南料理は酸辣(スーラー)、酸味のある辛さです。
中国では俗に「四川人は辛いのを恐れず、湖南人は辛くないことを恐れる」と言われるそうです。辛くない料理は食べたくないってことですね。
なぜ、そんなに辛さにこだわるのでしょう?
湖南省は長江の中流に位置していて中国で二番目に大きな湖である洞庭湖の南側に広がる地域で年間を通して湿気が多いため、食欲を促すために辛くて酸味のある食べ物が発達したそうです。
湖南料理の中で日本で圧倒的に人気があるのが酸辣湯、字の通りに酸っぱくて辣(ぴりっと辛い)い湯(中国語でスープや吸い物を指します)。暑い夏に飲んでも寒い冬に飲んでも体がきりりと引き締まり、力が沸いてきます。
湿度が高い湖南省ならではの保存食も発達し、刹椒という唐辛子の漬け調味料と魚を蒸した料理や、豆腐を植物性の発酵汁、灰汁に漬け込んだ「臭豆腐」があります。日本の納豆に匹敵する発酵臭が強い食品で初めて臭いに触れた時は衝撃的ですが、納豆同様、多くの人に愛される国民食でもあります。
(参考元:北京観光局公式サイト、世界の料理旅、Wikipedia 画像元:haochi)
中国四大料理は、北京料理、四川料理、上海料理、広東料理をいいます。
では、中国八大料理は四大料理に4つの料理を足すのかと思うとそうではなく、中国八大料理と重複しているのは四川料理と広東料理の2つだけ。
他の6つの料理は、
山東料理(さんとうりょうり)
江蘇料理(こうそりょうり)
浙江料理(せっこうりょうり)
安徽料理(あんきりょうり)
福建料理(ふっけんりょうり)
湖南料理(こなんりょうり)
です。
今回の主役、酸辣湯は湖南料理です。
湖南料理の大きな特徴といえばとても辛いこと。「中国で一番辛い」とも言われます。
辛い料理といえば四川料理が有名ですが、四川料理の辛さは山椒を効かせて舌が痺れるような麻辣(マーラー)であるのに対して湖南料理は酸辣(スーラー)、酸味のある辛さです。
中国では俗に「四川人は辛いのを恐れず、湖南人は辛くないことを恐れる」と言われるそうです。辛くない料理は食べたくないってことですね。
なぜ、そんなに辛さにこだわるのでしょう?
湖南省は長江の中流に位置していて中国で二番目に大きな湖である洞庭湖の南側に広がる地域で年間を通して湿気が多いため、食欲を促すために辛くて酸味のある食べ物が発達したそうです。
湖南料理の中で日本で圧倒的に人気があるのが酸辣湯、字の通りに酸っぱくて辣(ぴりっと辛い)い湯(中国語でスープや吸い物を指します)。暑い夏に飲んでも寒い冬に飲んでも体がきりりと引き締まり、力が沸いてきます。
湿度が高い湖南省ならではの保存食も発達し、刹椒という唐辛子の漬け調味料と魚を蒸した料理や、豆腐を植物性の発酵汁、灰汁に漬け込んだ「臭豆腐」があります。日本の納豆に匹敵する発酵臭が強い食品で初めて臭いに触れた時は衝撃的ですが、納豆同様、多くの人に愛される国民食でもあります。
(参考元:北京観光局公式サイト、世界の料理旅、Wikipedia 画像元:haochi)
酸辣湯
食欲を刺激して血行促進
酸辣湯の酸味はお酢、辣はラー油または胡椒の辛さです。
お酢に含まれるアミノ酸は血液をサラサラにする、胃酸の分泌を促して消化を促し食欲を増進させる、疲労回復するなどの効果があります。また、体内の中性脂肪やコレステロールが酸化するのを妨げる効果もあるので美肌にも効きます。
ラー油や胡椒の主な効能は血行促進、そしてこちらにも美肌効果があります。
ラー油は唐辛子を油で熱して辛味と香りを油に移したものです。市販されているものの中にはにんにく、ねぎ、生姜、山椒などで風味をプラスしているものもあります。
唐辛子の辛味成分はカプサイシンで、代謝をよくして脂肪を燃焼する効果があるほか、抹消血管の血流まで良くしてくれるので身体が温まります。また、辛味により唾液や胃液の分泌が盛んになり食欲がアップ、さらに腸のぜん動運動も促進します。
胡椒の辛味成分はピペリンで血管を広げて血流を良くしてくれます。こちらも抹消血管にまで効くので冷たくなった手先に血が巡って温かくなり、筋肉がほぐれます。
また、唐辛子と同じく辛味が胃腸を刺激するので食欲を促進させ、ぜん動運動も活発になります。ピペリンには抗酸化作用があるため、肌の酸化を抑制する効果もあります。
このように唐辛子と胡椒の効果はとても似ています。食欲をアップさせ、代謝を促進してくれて美肌にも一役買ってくれるとはいいことづくめではありますが、摂りすぎると胃壁が荒れて痛みがでますのでご注意ください。
お酢に含まれるアミノ酸は血液をサラサラにする、胃酸の分泌を促して消化を促し食欲を増進させる、疲労回復するなどの効果があります。また、体内の中性脂肪やコレステロールが酸化するのを妨げる効果もあるので美肌にも効きます。
ラー油や胡椒の主な効能は血行促進、そしてこちらにも美肌効果があります。
ラー油は唐辛子を油で熱して辛味と香りを油に移したものです。市販されているものの中にはにんにく、ねぎ、生姜、山椒などで風味をプラスしているものもあります。
唐辛子の辛味成分はカプサイシンで、代謝をよくして脂肪を燃焼する効果があるほか、抹消血管の血流まで良くしてくれるので身体が温まります。また、辛味により唾液や胃液の分泌が盛んになり食欲がアップ、さらに腸のぜん動運動も促進します。
胡椒の辛味成分はピペリンで血管を広げて血流を良くしてくれます。こちらも抹消血管にまで効くので冷たくなった手先に血が巡って温かくなり、筋肉がほぐれます。
また、唐辛子と同じく辛味が胃腸を刺激するので食欲を促進させ、ぜん動運動も活発になります。ピペリンには抗酸化作用があるため、肌の酸化を抑制する効果もあります。
このように唐辛子と胡椒の効果はとても似ています。食欲をアップさせ、代謝を促進してくれて美肌にも一役買ってくれるとはいいことづくめではありますが、摂りすぎると胃壁が荒れて痛みがでますのでご注意ください。
材料(2人分)
豆腐 150g
鶏ささみ 1本
しいたけ 2枚
しめじ 1/3パック
卵 1個
鶏ガラスープの素 小さじ1/2
酒 小さじ1
水 400ml
塩 小さじ1/3
ごま油 少々
片栗粉 小さじ2
水 小さじ4
黒こしょう 小さじ1/2
酢 大さじ1
※ お好みでラー油も入れてください。
鶏ささみ 1本
しいたけ 2枚
しめじ 1/3パック
卵 1個
鶏ガラスープの素 小さじ1/2
酒 小さじ1
水 400ml
塩 小さじ1/3
ごま油 少々
片栗粉 小さじ2
水 小さじ4
黒こしょう 小さじ1/2
酢 大さじ1
※ お好みでラー油も入れてください。
作り方
1. 豆腐を7mm角の棒状に切る。
2. しいたけは石づきを取り薄切り、しめじは先端を切り落としてほぐす。
3. ささみは筋を引く。
4. 鍋に水、鶏がらスープの素を入れて熱し、煮立ったらしいたけ、しめじ、ささみを加えて3~4分間煮る。アクを取り除く。
5. ささみを取り出し、フォークで細く裂く。
6. ささみを鍋に戻し入れ、豆腐をそっと入れ、塩を入れて味を調整する。
7. 卵を溶き、回し入れ、ある程度かたまってきたら水溶き片栗粉を入れてゆっくりと混ぜてとろみをつける。
8. 火をとめてごま油を回しかける。
9. 器に酢大さじ1/2ずつ、黒こしょう小さじ1/4ずつ分け入れる。8を注ぎ入れる。
※ 豆腐はさいの目ではなく棒状に切ると見た目も新鮮でスープがよくからみます。
※ 卵を入れてすぐに混ぜるとスープがにごるので、固まってくるまで30秒くらい待ち、水溶き片栗粉を入れてから混ぜましょう。
※ ごま油は火にかけたまま入れると香りが飛ぶので、火を止めてから入れます。
※ 酢と黒こしょうの量は目安です。もっと酸っぱいのが好きな人、もっと辛いのが好きな人は足してください。器ごとに入れるので個人の好みの味にできます。
2. しいたけは石づきを取り薄切り、しめじは先端を切り落としてほぐす。
3. ささみは筋を引く。
4. 鍋に水、鶏がらスープの素を入れて熱し、煮立ったらしいたけ、しめじ、ささみを加えて3~4分間煮る。アクを取り除く。
5. ささみを取り出し、フォークで細く裂く。
6. ささみを鍋に戻し入れ、豆腐をそっと入れ、塩を入れて味を調整する。
7. 卵を溶き、回し入れ、ある程度かたまってきたら水溶き片栗粉を入れてゆっくりと混ぜてとろみをつける。
8. 火をとめてごま油を回しかける。
9. 器に酢大さじ1/2ずつ、黒こしょう小さじ1/4ずつ分け入れる。8を注ぎ入れる。
※ 豆腐はさいの目ではなく棒状に切ると見た目も新鮮でスープがよくからみます。
※ 卵を入れてすぐに混ぜるとスープがにごるので、固まってくるまで30秒くらい待ち、水溶き片栗粉を入れてから混ぜましょう。
※ ごま油は火にかけたまま入れると香りが飛ぶので、火を止めてから入れます。
※ 酢と黒こしょうの量は目安です。もっと酸っぱいのが好きな人、もっと辛いのが好きな人は足してください。器ごとに入れるので個人の好みの味にできます。
島根県江津市のお料理教室から
ココットキッチンスタジオは料理、パン、お菓子が学べる料理教室です。
作り慣れた定番のごはんをもっと美味しく作るために意外と忘れられている「基本」、新しい味の世界をのぞいてみる「好奇心」、日頃の疑問や悩みの答えを見つける「発見」の3つを大切にしています。
島根県のちょうど真ん中あたりに位置する江津市にある古民家のキッチンスタジオで一緒に「美味しい」を見つけませんか? 浜田市、大田市、邑南町からも食いしん坊の皆さんにお越し頂いています。
ぜひ一度、足を運んでみてください!
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