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クリスマスの食卓は誰もが「美味しい!」と喜ぶ前菜から

クリスマスの食卓は誰もが「美味しい!」と喜ぶ前菜から

前菜とは

食事を楽しむスタート

前菜とはメイン料理の前に出す軽めの料理のことで、英語ではappetizer(アペタイザー)と言い、「食欲を増進させるもの」という意味です。

和食では“先付”、“突き出し”と呼ばれていて、簡単なものでは茹でた枝豆やお浸しなどがあります。

イタリアンレストランに行くとメニューには“冷たい前菜”と“温かい前菜”に分かれて料理が載っています。

冷たい前菜には
カルパッチョトマトとモッツアレラチーズのカプレーゼマリネ等が並び、
温かい前菜には
フリット(魚介や野菜を揚げたもの)、フリッタータ(具沢山のオムレツ)などがあります。

前菜にはメイン料理に向かって胃を整える役割があり、食欲をアップさせるように塩味や酸味がきいた料理が殆どです。いきなり重厚な肉料理を食べると胃がびっくりするし、血糖値も上がるので食べるものは徐々に体に入れていくと負担が少なくなります。

メイン料理並みに力を注いで作る必要はないけれど、色使い食材の組み合わせ盛りつけにちょっと気を配ってこれから始まる美味しい食事の気分が盛り上がるといいですね。

前菜のアイディア

時間をかけずに作れる簡単なものをちょっと素敵に見せるのがコツです。

枝豆だったら塩ゆでにするだけではなくて枝豆の両端を少し切ってにんにくと唐辛子の香りをつけたオリーブオイルで温めてペペロンチーノ風に仕上げます。器に盛りつける時は中央に山盛りになるようにしましょう。

ハムやチーズを平坦に並べるのではなく、ハムをくるくると巻きチーズを長めにカットしてお互いに立てかけるように立体的に盛りつける。アーモンドやくるみを散らす(ナッツ類はまるごと使わずに7~8mmの大きさにカットすると良い)

旬の冬野菜であるかぶを薄く切ってハムと交互に並べ、オリーブオイルをかければ立派なカルパッチョの完成です。お刺身はお値段が張りますからね。白いかぶとピンクのハムは彩りもきれいです。

味にアクセントをもたせること、見た目を意識して高さを出した盛りつけ色のコントラストを考えるとお皿がぐっと引き立ちます。

アボカドのムース

キラキラ食材

私自身も時々リアルやオンラインの料理教室を受講しているのですが、あるレッスンに参加した時にアボカドを使った料理が登場しました。その時に講師の人が「女性に人気のキラキラ食材、アボカドを使います」と言ったので「キラキラ食材って何ですか?」と質問したところ「みんなが大好きでこれさえ使えば絶対に人気が出る食材のこと」という答えが返ってきました。この講師は料理雑誌にレシピを寄稿されていて編集者から「アボカドを使ったレシピを載せると部数が増える」と言われたそうです。

キラキラ食材―という言い方に違和感を覚えましたが、確かにアボカドは濃厚でクリーミーな食感と甘みがあるのにしつこさがなくて私も大好きです。サラダにもディップにもグラタンにも、と食べ方もいろいろあります。

今日は、「みんな大好き!」というアボカドで簡単ムースを作りましょう。

ムースは生クリームやゼラチンを使うのが定番ですけど、ちょっとしか使わないので買うのをためらう人もいると思います。ですので、どちらも使わずに作るムースをご紹介します。
かなりゆるいフワフワのムースに酸味のアクセントとしてオレンジをトッピング。食感のコントラスト、色のコントラストともに相性抜群です。

アボカドの選び方

アボカドを買って切ってみたら、硬かった、黒ずんでいた、柔らかすぎた、で、ガッカリした経験はありませんか? 私もその1人です。

アボカドを選ぶ際のポイントは

ヘタと皮の間にすき間がないもの
 アボカドが熟していくと水分が抜け、皮が縮むのでヘタとの間にすき間ができます。すき間がないアボカドには脂肪分が多く残っているのでトロける食感があります。また、すき間から空気に触れて酸化し、黒ずんでしまいます。
ヘタが取れているアボカドでも穴が開いていなければ大丈夫です。

皮にハリとツヤがあるもの
前述のとおり、時間が経過したアボカドは皮が縮むのでハリがなくなり、ツヤも失われます。できるだけキレイなひょうたん形をしたアボカドがおすすめです。

黒く色づいているものが食べごろ
アボカドは未熟なうちに収穫されて、店頭に並ぶまでの間に熟していきます。未熟なアボカドは緑色をしていますが、熟していくにつれて黒い斑点が出てきて全体の色も黒っぽくなり、完全に熟すと黒っぽくなります。すぐに使う場合は黒く色づいたもの、数日後に使う場合は少し緑色が残るものを選んで自宅で熟すのを待つと良いです。

(参考元:Avocados from Mexico、クラシル)

材料(2人分)

アボカド 1/2個
プレーンヨーグルト 80g
牛乳 120cc
はちみつ 小さじ2
レモン汁 小さじ1/2

オレンジ 1/2個

※ 牛乳は豆乳でもOKです。
※ オレンジはトッピング用です。酸味が強いオレンジの場合ははちみつを少しかけると美味しく召し上がれます。

作り方

1. アボカドは皮と種を除き、3cm角くらいにカットする。
2. ミキサーカップにアボカド、プレーンヨーグルト、牛乳、はちみつ、レモン汁を入れてなめらかになるまで撹拌する。
3. 器に分け入れ、ラップをかけて冷蔵庫で冷やす。
4. オレンジの実を取り出す。
①上のヘタと下の部分を少し切り落とすと転がらずに安定する。
②白いワタが残らないように上から下に向かって包丁で皮をむく。
③実を小房に分けて1つずつ手に取る。薄皮に沿って両端から包丁を入れて薄皮と実を離す。
5. 冷蔵庫から器を出し、オレンジを飾る。

※ オレンジの薄皮を包丁を使って取り除くのが難しい時は指でむいてください。無理をするとケガをしかねません。
※ 酸味を足すためにオレンジをトッピングにしました。レモンの薄切りを乗せてもOK。
※ 前菜として紹介しましたが、ジャムを乗せるとデザートにもなります。アボカドムースにクセがないのでストロベリージャム、マーマレード、ブラックベリー等、なんでも合うと思いますが色のコントラストを考えるとストロベリージャムがベスト。もしあれば、ラズベリージャムがよく合います。

盛りつけ

料理を盛りつけ時、お皿選びやテーブルコーディネートは悩みのタネです。

ムースの場合、王道は透明の器です。器の側面から中身が見えるのでテーブルに運ばれた瞬間に「わぁ」という声があがります。
とはいっても、透明の器がない場合やサイズが合わないときは”王道”の逆の発想、意外性がうまくいきます

写真の例はムースをマグカップに盛りつけたものです。うちにあるマグの中からピーターラビットの絵柄のマグを選びました。 可愛らしさを演出でき、飲み物のための食器に食べ物が入っている意外性が新鮮な驚きを生みます

適当なマグがなければ、お椀を使ってはいかがでしょう? 和の食器にムースを入れるのも新鮮味があります。

テーブルマットも使える小物です。色や模様と器のバランスによって季節感を出したり料理をより魅力的に見せることができます。色々な柄のテーブルマットが100円ショップにありますので覗いてみてください。
マットを敷いて器を乗せてみると思ったより素敵に見えることはよくありますから、思い込みで決めないで試してみてくださいね。

島根県江津市のお料理教室から

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