4月に入って新しい環境での生活をスタートさせた方も多いと思います。かって、4月といえば桜が満開を迎えて花見を楽しむ季節でした。花見には桜餅やお団子といった和菓子がよく似合います。まだかろうじて咲いている桜を愛でながら和の風味たっぷりのパンを楽しんでみませんか?
和テイストのパン
4月のパンクラスでは“セサミ抹茶”という和のテイストいっぱいのパンを作ります。
セサミ=ごま、つまり、ごまと抹茶を組み合わせたパン、代表的な和の食材です。
日本生まれのパンはメロンパン、クリームパン、チョココロネ、あんぱんなど沢山あります。2つの特徴があり、1つはパン生地で具材を包んでいることで、これはおにぎりから発想した結果なのかな?と思っています。
もう1つの特徴は甘い食材を使っていることで、これは和菓子の影響でしょう。
欧米にも食材を包んだパンはありますが、チーズやハム、ソーセージ、炒め玉ねぎ等の総菜が殆どで、これらはセイボリー系と呼ばれます。
セイボリーは“塩味のある”という意味でスイーツ系と対比して使われます。
例えば、日本でも大人気のアフタヌーンティーと一緒に登場するのが
チョコレートケーキ、チーズケーキ、ビスケットなら・・・スイーツ系
サンドイッチ、キッシュ、ミートパイなら・・・セイボリー系
となります。
和テイストのパンは食事というより、食後のスイーツまたはおやつとして親しまれているような気がします。甘いものを楽しみつつ、小腹も満たすので一石二鳥、いいアイディアだと思います。
4月に作る“セサミ抹茶”は黒ごまクリームを包みます。黒ごまクリームというのはすり黒ごまやアーモンドパウダー等の材料を混ぜ合わせて作るクリームで、すりごまならではの風味とほどよい甘さが楽しめます。
黒ごまクリームを包むパン生地には抹茶が混ぜ込まれているので薄いグリーンの生地です。表面にたまごを塗って焼くために仕上がりの写真では茶色い生地に見えますが、一口食べると抹茶グリーンが現れます。
パン生地で食材を包む“包餡”(ほうあん)は基本的な成形の1つです。パン生地を同じ厚みにして真ん中に黒ごまクリームを包む方法を学びましょう。
西洋のパンと日本の和菓子が融合したといえる“セサミ抹茶”、
のんびりとくつろぐ春の日のおやつに
気持ちをリフレッシュして午後の仕事に備えるランチに
ぜひ、召し上がってください。
セサミ=ごま、つまり、ごまと抹茶を組み合わせたパン、代表的な和の食材です。
日本生まれのパンはメロンパン、クリームパン、チョココロネ、あんぱんなど沢山あります。2つの特徴があり、1つはパン生地で具材を包んでいることで、これはおにぎりから発想した結果なのかな?と思っています。
もう1つの特徴は甘い食材を使っていることで、これは和菓子の影響でしょう。
欧米にも食材を包んだパンはありますが、チーズやハム、ソーセージ、炒め玉ねぎ等の総菜が殆どで、これらはセイボリー系と呼ばれます。
セイボリーは“塩味のある”という意味でスイーツ系と対比して使われます。
例えば、日本でも大人気のアフタヌーンティーと一緒に登場するのが
チョコレートケーキ、チーズケーキ、ビスケットなら・・・スイーツ系
サンドイッチ、キッシュ、ミートパイなら・・・セイボリー系
となります。
和テイストのパンは食事というより、食後のスイーツまたはおやつとして親しまれているような気がします。甘いものを楽しみつつ、小腹も満たすので一石二鳥、いいアイディアだと思います。
4月に作る“セサミ抹茶”は黒ごまクリームを包みます。黒ごまクリームというのはすり黒ごまやアーモンドパウダー等の材料を混ぜ合わせて作るクリームで、すりごまならではの風味とほどよい甘さが楽しめます。
黒ごまクリームを包むパン生地には抹茶が混ぜ込まれているので薄いグリーンの生地です。表面にたまごを塗って焼くために仕上がりの写真では茶色い生地に見えますが、一口食べると抹茶グリーンが現れます。
パン生地で食材を包む“包餡”(ほうあん)は基本的な成形の1つです。パン生地を同じ厚みにして真ん中に黒ごまクリームを包む方法を学びましょう。
西洋のパンと日本の和菓子が融合したといえる“セサミ抹茶”、
のんびりとくつろぐ春の日のおやつに
気持ちをリフレッシュして午後の仕事に備えるランチに
ぜひ、召し上がってください。
パン作りのちょこっと話
リーンな生地とリッチな生地
うちの生徒さんが最初にレッスンに来てくれた時、「どんなパンが好きですか?」と聞くと殆どの生徒さんが「ハード系のパン」と答えます。
“ハード系のパン“というのは硬めの生地でフランスパンのバゲットやエピなどのパンを指すようで、島根県西部にはそのようなパンを売る店が少ないせいか(食べたい)気持ちも強いようです。
ハード系というのは食感を指す言い方ですが、生地の配合でも似たような分け方があり、“リーン”、”リッチ“と呼ばれています。
リーン(簡素な、脂肪がない、という意味)
小麦粉、水、イースト、塩の主材料を主に配合してパン生地を作ります。油脂分を全く使わない場合もあり、使う場合もオリーブオイルやサラダオイルなどの液体油脂を少量入れるので生地はふわふわとせずにあまり弾力もありません。
先にハード系として紹介したバゲットやエピなどのフランスパンが“リーン”な生地の代表です。
リッチ(豊かな、コクがある、という意味)
小麦粉、水、イースト、塩の主材料に加えて砂糖、卵などの副材料を配合し、油脂にはバターをつかって柔らかくふっくらと焼きあがる生地です。ロールパン、ブリオッシュ、クリームパンをはじめとする菓子パンなどが“リッチ”な生地です。
リーンな生地、リッチな生地それぞれに作る難しさがあります。
小麦粉に含まれるたんぱく質が水と合わさり、圧力を加えてこねていくとグルテン膜という網目状の組織ができてパン生地を作ります。グルテンによってパンの生地はもちもちとして弾力がでます。
リーンな生地は油脂分が少ないためにグルテンの進展性が良くないため、こねムラができやすくなり、生地も乾燥しやすいのでパサパサになる危険性があります。
リッチな生地に入る副材料にはグルテンの形成を妨げたりイーストの働きを鈍らせたりするものもあるので強い圧力をかけてグルテン組織を作る必要があります。少し大変でも根気よく生地をこねて弾力と進展性のある生地にできると焼き上がりにふわっとしたボリュームが出ます。
生地をこねあげた後に一次発酵をして成形に進みます。
リーンな生地もリッチな生地もとてもデリケートなので“やさしく扱う”ことが重要です。
引っ張ったりちぎったりするとグルテンが壊れてしまい生地を傷めてしまいます。粘土細工ではないので最後に形ができれば良いのではなく、目指す形を作る過程を丁寧に作業して生地に無用なストレスを与えないことが大事です。
配合や副材料の種類、量によって生地の特徴や扱い方はさまざまですが、これは“リーンなのかリッチなのか”が分かるとると生地ごねから始まるパン作り全体の工程のあらゆるところで何に注意するのか、どうするのか、この状態でいいのか、等、大まかな判断ができるようになります。
“ハード系のパン“というのは硬めの生地でフランスパンのバゲットやエピなどのパンを指すようで、島根県西部にはそのようなパンを売る店が少ないせいか(食べたい)気持ちも強いようです。
ハード系というのは食感を指す言い方ですが、生地の配合でも似たような分け方があり、“リーン”、”リッチ“と呼ばれています。
リーン(簡素な、脂肪がない、という意味)
小麦粉、水、イースト、塩の主材料を主に配合してパン生地を作ります。油脂分を全く使わない場合もあり、使う場合もオリーブオイルやサラダオイルなどの液体油脂を少量入れるので生地はふわふわとせずにあまり弾力もありません。
先にハード系として紹介したバゲットやエピなどのフランスパンが“リーン”な生地の代表です。
リッチ(豊かな、コクがある、という意味)
小麦粉、水、イースト、塩の主材料に加えて砂糖、卵などの副材料を配合し、油脂にはバターをつかって柔らかくふっくらと焼きあがる生地です。ロールパン、ブリオッシュ、クリームパンをはじめとする菓子パンなどが“リッチ”な生地です。
リーンな生地、リッチな生地それぞれに作る難しさがあります。
小麦粉に含まれるたんぱく質が水と合わさり、圧力を加えてこねていくとグルテン膜という網目状の組織ができてパン生地を作ります。グルテンによってパンの生地はもちもちとして弾力がでます。
リーンな生地は油脂分が少ないためにグルテンの進展性が良くないため、こねムラができやすくなり、生地も乾燥しやすいのでパサパサになる危険性があります。
リッチな生地に入る副材料にはグルテンの形成を妨げたりイーストの働きを鈍らせたりするものもあるので強い圧力をかけてグルテン組織を作る必要があります。少し大変でも根気よく生地をこねて弾力と進展性のある生地にできると焼き上がりにふわっとしたボリュームが出ます。
生地をこねあげた後に一次発酵をして成形に進みます。
リーンな生地もリッチな生地もとてもデリケートなので“やさしく扱う”ことが重要です。
引っ張ったりちぎったりするとグルテンが壊れてしまい生地を傷めてしまいます。粘土細工ではないので最後に形ができれば良いのではなく、目指す形を作る過程を丁寧に作業して生地に無用なストレスを与えないことが大事です。
配合や副材料の種類、量によって生地の特徴や扱い方はさまざまですが、これは“リーンなのかリッチなのか”が分かるとると生地ごねから始まるパン作り全体の工程のあらゆるところで何に注意するのか、どうするのか、この状態でいいのか、等、大まかな判断ができるようになります。
島根県江津市のお料理教室から
🅟🅡🅞🅕🅘🅛🅔
ココットキッチンスタジオは料理、パン、お菓子が学べる料理教室です。
作り慣れた定番のごはんをもっと美味しく作るために意外と忘れられている「基本」、新しい味の世界をのぞいてみる「好奇心」、日頃の疑問や悩みの答えを見つける「発見」の3つを大切にしています。
島根県のちょうど真ん中あたりに位置する江津市にある古民家のキッチンスタジオで一緒に「美味しい」を見つけませんか? 浜田市、大田市、邑南町からも食いしん坊の皆さんにお越し頂いています。
ぜひ一度、足を運んでみてください!‣詳しくはコチラ
このブログではオーナー 福田順子がレシピや料理のワンポイント、食材の豆知識などをお届けしています。
取得資格: ABCクッキングスタジオの認定インストラクターとして登録
ABCクッキングライセンス
ABCブレッドライセンス
ABCケーキライセンス
日本ヘルシーフード協会 ヘルスフードカウンセラー1級
<ディプロマ>
東京會舘クッキングスクール 西洋料理応用専攻コース修了
一般社団法人ベターホーム協会 魚料理、肉料理、飲茶、イタリア料理各コース修了