夏バテだ、スタミナつけなくちゃ・・と思ってつい「肉を食べよう」となりがちです。その一方で肉食オンパレードが続くと(こんなに肉に偏っていいのだろうか?)と、健康への心配や罪悪感も感じてしまいがち。でも、魚ではパワー不足?そんな悩みを一気に解消する肉と魚の美味しい食べ合わせをご紹介しましょう。
肉か? 魚か?
「何を食べようか?」と考える時、カレーだ、パスタだ、レバニラ炒めだ、とスンナリ決まればいいのですが、どうにも思い浮かばない時、私はスーパーで肉売り場と魚売り場を行ったり来たりします。つまり、主菜を肉料理にするか、魚料理にするかで迷うのですが、白黒をつけるが如く、どちらかに決めなければいけないのだと長い間、思い込んでいました。
飛行機の機内食でも「beef or fish?」(肉と魚のどちらにしますか?) と聞かれるし、レストランに行っても「メインは肉料理になさいますか、魚料理になさいますか?」と選択を迫られます。本格的なフレンチのフルコースだと魚料理の後に肉料理が出てきますが、同じお皿に肉と魚を一緒に料理したものが出てくるわけではありません。
ある時、ぼんやりと見るでもなく見ていたテレビの料理番組で焼いた白身魚にスパイスを効かせたソースをかけた料理が登場し、そのソースに豚ひき肉が入っていると聞いて(なんだ、それは!)とテレビ画面に釘付けになりました。
淡泊な白身魚を美味しく食べるにはスパイスを効かせてムニエルにする、フライにして甘酢あんかけをかけなど料理法は色々ありますが、いずれも味にインパクトを出すだけではなく“肉に負けない食べ応え”を感じる工夫でもあります。
肉と魚は火の通り方がまるで違うので1つの料理にするのは難しいけれど、挽き肉をソースやあんかけにすれば「肉に負けない食べ応え」を考えるまでもなく、肉も一緒に食べられます。二者択一の固定観念に縛られていた自分を反省しきり。
これにヒントを得て料理クラスでも白身魚に中華風のスパイスを効かせた挽き肉のあんかけを作ったことがありますが、「これなら息子も魚を食べてくれるかも」と言ってくれた生徒さんがいました。
ほうれん草嫌いやにんじん嫌いな子供に小さく小さく切ったほうれん草やにんじんをハンバーグに混ぜ込んで食べさせるように、魚を食べない子供には挽き肉ソースが効いてくれるかも。
飛行機の機内食でも「beef or fish?」(肉と魚のどちらにしますか?) と聞かれるし、レストランに行っても「メインは肉料理になさいますか、魚料理になさいますか?」と選択を迫られます。本格的なフレンチのフルコースだと魚料理の後に肉料理が出てきますが、同じお皿に肉と魚を一緒に料理したものが出てくるわけではありません。
ある時、ぼんやりと見るでもなく見ていたテレビの料理番組で焼いた白身魚にスパイスを効かせたソースをかけた料理が登場し、そのソースに豚ひき肉が入っていると聞いて(なんだ、それは!)とテレビ画面に釘付けになりました。
淡泊な白身魚を美味しく食べるにはスパイスを効かせてムニエルにする、フライにして甘酢あんかけをかけなど料理法は色々ありますが、いずれも味にインパクトを出すだけではなく“肉に負けない食べ応え”を感じる工夫でもあります。
肉と魚は火の通り方がまるで違うので1つの料理にするのは難しいけれど、挽き肉をソースやあんかけにすれば「肉に負けない食べ応え」を考えるまでもなく、肉も一緒に食べられます。二者択一の固定観念に縛られていた自分を反省しきり。
これにヒントを得て料理クラスでも白身魚に中華風のスパイスを効かせた挽き肉のあんかけを作ったことがありますが、「これなら息子も魚を食べてくれるかも」と言ってくれた生徒さんがいました。
ほうれん草嫌いやにんじん嫌いな子供に小さく小さく切ったほうれん草やにんじんをハンバーグに混ぜ込んで食べさせるように、魚を食べない子供には挽き肉ソースが効いてくれるかも。
アジのカレーあんかけ
魚の脂肪と肉の脂肪
肉と魚、栄養の大きな違いは脂肪です。
肉の脂肪には飽和脂肪酸
魚の脂肪には不飽和脂肪酸
が含まれています。
不飽和脂肪酸の特徴は“酸化しにくいこと”です。食用油を何度も繰り返し使うと変色したりドロッと粘り気が出てきたり変な臭いがしたりします。これは油が空気中の酸素と結びついて分解し、有害な物質が発生するからで、酸化した油を使った揚げ物を食べると胸やけしますよね。
不飽和脂肪酸は構造から一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分けられ、多価不飽和脂肪酸はn-3系列とn-6系列があります。
アジなどの青魚はn-3系列に属していて代表的なのがEPAとDHA。
EPA 血液を健康に保つ性質があり、血栓を作りにくくしたり高脂血症を予防してくれます。その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などを予防してくれるのです。
DHA 脳や網膜などの神経系に豊富に含まれている栄養素で「頭がよくなる」なんて言われることもあります。
一方で肉に多く含まれるのは飽和脂肪酸。大きな特徴はエネルギー源となることです。牛や豚に含まれるすべての脂が飽和脂肪酸というわけではなく不飽和脂肪酸のオレイン酸も含まれています。
脳の半分は脂質でできているそうなので脂肪酸は重要な栄養です。摂りすぎると余剰エネルギーとして肥満になりますが、肉の脂肪が体力を回復し、魚の脂肪が脳の働きを助けて血液を健康に保ってくれる“アジのカレーあんかけ”、おすすめです。
肉の脂肪には飽和脂肪酸
魚の脂肪には不飽和脂肪酸
が含まれています。
不飽和脂肪酸の特徴は“酸化しにくいこと”です。食用油を何度も繰り返し使うと変色したりドロッと粘り気が出てきたり変な臭いがしたりします。これは油が空気中の酸素と結びついて分解し、有害な物質が発生するからで、酸化した油を使った揚げ物を食べると胸やけしますよね。
不飽和脂肪酸は構造から一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分けられ、多価不飽和脂肪酸はn-3系列とn-6系列があります。
アジなどの青魚はn-3系列に属していて代表的なのがEPAとDHA。
EPA 血液を健康に保つ性質があり、血栓を作りにくくしたり高脂血症を予防してくれます。その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などを予防してくれるのです。
DHA 脳や網膜などの神経系に豊富に含まれている栄養素で「頭がよくなる」なんて言われることもあります。
一方で肉に多く含まれるのは飽和脂肪酸。大きな特徴はエネルギー源となることです。牛や豚に含まれるすべての脂が飽和脂肪酸というわけではなく不飽和脂肪酸のオレイン酸も含まれています。
脳の半分は脂質でできているそうなので脂肪酸は重要な栄養です。摂りすぎると余剰エネルギーとして肥満になりますが、肉の脂肪が体力を回復し、魚の脂肪が脳の働きを助けて血液を健康に保ってくれる“アジのカレーあんかけ”、おすすめです。
出典:わかさの秘密
材料(2人分)
アジ 2~3匹(三枚におろしたもの)
合い挽き肉 150g
えのきだけ 80g(約1/2本)
ピーマン 2個
カレー粉 大さじ1
塩 適量
薄力粉 適量
オリーブオイル 適量
<あんかけ>
だし 500ml
みりん 大さじ1
砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ3
片栗粉 大さじ1+1/2
水 大さじ3
※ アジは大きさによって数量が変わりますが、まるごと使うのではなく三枚おろしにして使うので3匹という奇数でも2人で分けられます。
※ 自宅で三枚におろすのは面倒、生ごみを増やしたくない場合は魚売り場でおろしてもらいましょう。無料でやってくれるはずです。「ぜいご(アジ特有の硬いうろこ)を取り、皮は残してください」とお願いしましょう。何も言わないと魚屋さんが刺身用かと思って皮をはいでしまうことが多いので、皮は残してもらってください。
※ だしは即席のだしの素を商品表示に従って500ml分お湯で溶かしてよく混ぜ合わせておいてください。
合い挽き肉 150g
えのきだけ 80g(約1/2本)
ピーマン 2個
カレー粉 大さじ1
塩 適量
薄力粉 適量
オリーブオイル 適量
<あんかけ>
だし 500ml
みりん 大さじ1
砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ3
片栗粉 大さじ1+1/2
水 大さじ3
※ アジは大きさによって数量が変わりますが、まるごと使うのではなく三枚おろしにして使うので3匹という奇数でも2人で分けられます。
※ 自宅で三枚におろすのは面倒、生ごみを増やしたくない場合は魚売り場でおろしてもらいましょう。無料でやってくれるはずです。「ぜいご(アジ特有の硬いうろこ)を取り、皮は残してください」とお願いしましょう。何も言わないと魚屋さんが刺身用かと思って皮をはいでしまうことが多いので、皮は残してもらってください。
※ だしは即席のだしの素を商品表示に従って500ml分お湯で溶かしてよく混ぜ合わせておいてください。
作り方
1. アジは三枚におろしたものを使う。骨が残っていないかを確認し、骨があれば骨抜きで抜く。両面に軽く塩をふる。
2. えのきだけは根元を除き、ほぐす。ピーマンはヘタをとり、種を取る。1cmの輪切りにする。
3. ボウルにあんかけの材料を合わせておく。
4. 小さいボウルに片栗粉と水を合わせて水溶き片栗粉を作っておく。
5. フライパンにオリーブオイルを熱し、冷蔵庫から合い挽き肉を出して強火で炒める。半量くらい色が変わったらカレー粉を加えて炒め、全体的に色が代わりポロポロとしてくるまで炒める。
6. 合わせておいたあんかけの材料をもう1度よく混ぜ合わせてからフライパンに回しかけて中火で5分位煮る。
7. アジの表面の水気をペーパーで拭き取り、両面に薄力粉を軽くまぶす。
8. 別のフライパンにオリーブオイルを熱し、アジを皮目から中火で焼き、両面に焼き色がついたら5のフライパンに加えて1分煮る。
9. 合わせておいた水溶き片栗粉をもう1度よく混ぜてフライパンに回し入れ、弱火で1分煮てとろみをつけ、器に盛りつける。
※ えのき茸の代わりにしめじを使っても美味しく作れます。
※ ひき肉は切り口が多いために室温に出しておくと脂が染み出てダレてしまうため、使う直前に冷蔵庫から出し、冷たいままフライパンに入れます。
※ 水溶き片栗粉を入れたら最低30秒間は火を入れると冷めてもトロミが残ります。今回はあんの量が多いので1分間温めると全体がとろりとします。
夏バテ気味の食欲がない日でも、とろりとした口当たりとカレーの香りで食べやすい料理です。このあんかけはアジ以外にもサバでも美味しく、鶏ムネ肉と合わせても美味しいのですが、ベストはアジだと思っています。ぜひ、お試しください。
2. えのきだけは根元を除き、ほぐす。ピーマンはヘタをとり、種を取る。1cmの輪切りにする。
3. ボウルにあんかけの材料を合わせておく。
4. 小さいボウルに片栗粉と水を合わせて水溶き片栗粉を作っておく。
5. フライパンにオリーブオイルを熱し、冷蔵庫から合い挽き肉を出して強火で炒める。半量くらい色が変わったらカレー粉を加えて炒め、全体的に色が代わりポロポロとしてくるまで炒める。
6. 合わせておいたあんかけの材料をもう1度よく混ぜ合わせてからフライパンに回しかけて中火で5分位煮る。
7. アジの表面の水気をペーパーで拭き取り、両面に薄力粉を軽くまぶす。
8. 別のフライパンにオリーブオイルを熱し、アジを皮目から中火で焼き、両面に焼き色がついたら5のフライパンに加えて1分煮る。
9. 合わせておいた水溶き片栗粉をもう1度よく混ぜてフライパンに回し入れ、弱火で1分煮てとろみをつけ、器に盛りつける。
※ えのき茸の代わりにしめじを使っても美味しく作れます。
※ ひき肉は切り口が多いために室温に出しておくと脂が染み出てダレてしまうため、使う直前に冷蔵庫から出し、冷たいままフライパンに入れます。
※ 水溶き片栗粉を入れたら最低30秒間は火を入れると冷めてもトロミが残ります。今回はあんの量が多いので1分間温めると全体がとろりとします。
夏バテ気味の食欲がない日でも、とろりとした口当たりとカレーの香りで食べやすい料理です。このあんかけはアジ以外にもサバでも美味しく、鶏ムネ肉と合わせても美味しいのですが、ベストはアジだと思っています。ぜひ、お試しください。
島根県江津市のお料理教室から
🅟🅡🅞🅕🅘🅛🅔
ココットキッチンスタジオは料理、パン、お菓子が学べる料理教室です。
作り慣れた定番のごはんをもっと美味しく作るために意外と忘れられている「基本」、新しい味の世界をのぞいてみる「好奇心」、日頃の疑問や悩みの答えを見つける「発見」の3つを大切にしています。
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このブログではオーナー 福田順子がレシピや料理のワンポイント、食材の豆知識などをお届けしています。
取得資格: ABCクッキングスタジオの認定インストラクターとして登録
ABCクッキングライセンス
ABCブレッドライセンス
ABCケーキライセンス
日本ヘルシーフード協会 ヘルスフードカウンセラー1級
<ディプロマ>
東京會舘クッキングスクール 西洋料理応用専攻コース修了
一般社団法人ベターホーム協会 魚料理、肉料理、飲茶、イタリア料理各コース修了