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寒くなり始めの今、免疫力を上げる食事で風邪予防。

寒くなり始めの今、免疫力を上げる食事で風邪予防。

ようやく涼しくなってきましたが、毎日涼しかったり暑かったりで体調管理に困るのが今の季節。暑さバテした体に栄養をつけて来る風邪の季節に備えましょう。 Let’s 免疫力Up!

免疫力とは

免疫力のはたらき

免疫力は病気(疫)にかからない(免)ようにする力です。
私たちの体には体の外から入ってきて病気を引き起こす抗原(細菌やウイルスなど)、または寄生虫などの異物を素早く見抜いて撃退する能力があります。

よく“免疫細胞”という言葉を聞きますが、これは総称で、実際には多くの種類の細胞それぞれの役割を果たしながらチームプレーをしています。

例えば、

侵入者を見分けて破壊する細胞
抗原の侵入を他の細胞に知らせる細胞
その知らせを受けて増殖し戦う体制を強化する細胞
侵入者の情報を他の細胞に伝達する細胞
抗体を作る細胞

というように緻密に役割が決められていて状況に対応する総合力、それが免疫力。

大きく分けて2つのグループがあります。

一次応答

自然免疫”と呼ばれ、生まれつき備わっている免疫です。

血液中の白血球や腸管に存在していて異物の侵入に気づくと攻撃して破壊します。
破壊する=食べつくすという意味なので貪食(どんしょく)細胞と呼ばれています。

二次応答

獲得免疫”と呼ばれ、後天的な能力です。

侵入者に対して抗体という武器を作って戦うので初めて体内に侵入した抗原への対応には時間がかかります。しかし、一度侵入してきた抗原を記憶できるので再び侵入してきた時に即時に効果的に反応します。

免疫細胞を元気にする栄養

ビタミンA

皮膚や粘膜などの上皮細胞を作っています。
粘膜は体の外から入っている病原菌を防いでいて乾燥すると硬くなって傷がつきやすくなります。その傷から菌やウィルスが侵入しやすくなるので常に健康な状態に保っておくことが大切です。

ビタミンC

ビタミンCは免疫細胞が多くいる白血球を強くしてくれます。風邪にかかった人の血中ビタミンCの濃度は低い傾向にあり、回復するにつれて濃度が上昇してくるそうです。

また、ビタミンCは抗酸化作用があるため細胞の老化を抑制してくれる効果があります。
免疫細胞だけではなく全身の細胞の老化を防いで健康に保っていれば病原菌に簡単にやられることはありません。

鉄分

鉄と聞いて思い浮かべるのは「血液の材料」ではないでしょうか? 鉄不足になると貧血を起こすのは有名です。 血中にいる免疫細胞が元気に働くためにも貧血は大敵。

たんぱく質

免疫力に限ったことではありませんが、ヒトの体の基礎はたんぱく質でできていますから、まずたんぱく質をしっかりと摂ることが重要です。

正確に言うと、ヒトにはたんぱく質を合成しているアミノ酸が必要です。自然界には数百種類のアミノ酸があるそうですが、たんぱく質を構成できるのはたった20種類。そして、これら20種類のうち1種類でも欠けるとたんぱく質は作れません。

20種類のアミノ酸は以下の2つに分類されます。

必須アミノ酸 9種類 食べ物からしか摂れないアミノ酸
非必須アミノ酸 11種類 体内で合成できるアミノ酸

つまり、
必須アミノ酸が全て含まれていて、かつ、その量が充分な食品を摂ることがポイントです。

その指標となるのがアミノ酸スコア最大値は100です。

鶏肉、豚肉、牛肉(もも)、卵、牛乳、イワシ、アジ、鮭、大豆などが
アミノ酸スコア100の代表的な食品です。

ほうれん草の力

私が子供の頃、ほうれん草といえばアメリカのアニメ“ポパイ”。
大きく開けた口に缶詰のほうれん草を一気に入れた途端に超人的なパワーを出し、どんな敵にも負けないヒーロー。

ポパイがほうれん草を食べる理由として言われているのが「子供の野菜嫌いの象徴がほうれん草だったのでポパイがほうれん草を食べて大活躍する姿を見せて子供たちにほうれん草を食べさせようとしたため」。

子供に嫌われている野菜を取り上げたという説です。

超人的なパワーを生む野菜ではありませんが、ほうれん草には免疫力アップに役立つ栄養が揃っています。

βカロテン
体の中に入るとビタミンAに変換され、粘膜を強くしてくれます。
また、βカロテンは体内の活性酸素を除去するので細胞の老化を防ぐ効果もあります。

ビタミンC

血液の白血球を元気にしてくれます。

鉄分

貧血を防ぎます。

そう、ほうれん草には免疫細胞を育てて増やし、元気にしてくれる栄養があります。

ほうれん草のナッツ和え

ほうれん草を美味しく食べるには

ほうれん草にはシュウ酸という強いアクの成分が含まれているため生では食べませんシュウ酸茹でると水に溶けだします。

※ サラダほうれん草は生で食べられるように改良したものです。

茹でたほうれん草を美味しく食べる方法としてポピュラーなのがお浸しか和えもの。
お浸しはしょうゆベースの調味液が基本ですが、和えものは一緒に合わせる食材も和える調味液も幅広く選べて、はっきり言って何でも合います。

今回ご紹介するほうれん草のナッツ和えはオリーブオイルで混ぜるだけ。味があっさりしすぎてしまうのでほうれん草に和食の技“しょうゆ洗い”をして下味をつけています。

しょうゆ洗いとは

茹でた野菜の水分を絞った後にしょうゆをかけてさらに絞ることです。
・しょうゆの塩分によって野菜の水分が引き出される
野菜に下味がつく
・その野菜特有のにおいがとれる
という利点があります。

一緒に和えるナッツには強い抗酸化作用があるビタミンEが豊富に含まれているので細胞の老化防止にダメ押しができます。歯ごたえのアクセントによってより美味しく感じる効果もあります。

作り置きして3日程度の冷蔵保存ができます。

材料(2人分)

ほうれん草 1束
しょうゆ 大さじ1/2

アーモンド 10粒
オリーブオイル 大さじ1
粉チーズ 大さじ1
塩 少々
黒胡椒 適量

塩(ほうれん草を茹でる時に使用) 少々

※ ナッツ類はくるみ、カシューナッツなどなんでも可。

作りかた

1. ボウルに水を張り、ほうれん草の葉を持ち、茎を水に漬けてふり洗いをする。
2. ボウルの水を入れ替え、ほうれん草を漬ける(10分~)。
※ ほうれん草が水を吸ってパリッとします。
3. 鍋にたっぷりの水を入れ、沸かし始める。
4. アーモンドを粗みじんに切る(1粒を3等分にする程度)。
5. ほうれん草の根元の赤い部分に十字に切れ目を入れ、ボウルの水でふり洗いをする。
6. ほうれん草をザルにあけ、ボウルの水を入れ替える(茹でた後にほうれん草をつけるため)。
7. 鍋の湯が沸いたら塩を入れて溶かし、ほうれん草を茎、葉の順番に入れ、全部入ったら30秒茹でる
8. ほうれん草を鍋からザルにあけ、水を張っておいたボウルにさらして水気を絞る。
 ※ すぐに冷水に入れないと予熱でほうれん草にどんどん火が入ります。
9. バットにほうれん草をU字に乗せ、ほうれん草に沿ってしょうゆをたらしてまぶし、絞る。まな板に乗せて4cmの長さに切る。
10. ボウルにほうれん草を手でほぐしながら入れる。アーモンド、粉チーズ、塩、黒胡椒をふって菜箸で混ぜ合わせる。オリーブオイルをふってさらに混ぜ合わせる。

※ しょうゆ洗いが面倒であれば省略できます。でも、このひと手間でグンと美味しくなるので一度やってみてください。

島根県江津市のお料理教室から


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ココットキッチンスタジオは料理、パン、お菓子が学べる料理教室です。
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このブログではオーナー 福田順子がレシピや料理のワンポイント、食材の豆知識などをお届けしています。

取得資格: ABCクッキングスタジオの認定インストラクターとして登録
      ABCクッキングライセンス
     ABCブレッドライセンス
     ABCケーキライセンス
     日本ヘルシーフード協会 ヘルスフードカウンセラー1級
<ディプロマ>
     東京會舘クッキングスクール 西洋料理応用専攻コース修了
     一般社団法人ベターホーム協会 魚料理、肉料理、飲茶、イタリア料理各コース
     日本ヘルシーフード協会 フィットネスフードデザイナー養成講座
修了

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